ノーブル学園、驚異の建造技術!!

 さっぽろ雪まつり雪像などは、陸上自衛隊や地元のボランティア団体の方々が約一ヶ月かけて製作すると聞くが、あれだけのサイズの雪の城を、わずか数時間で完成させるとは。員数にもよるとはいえ、やはりノーブル学園の生徒達は、文武に秀でたスーパーエリートの集団に違いない。

 きっとOB、OGの中には、表ざたには存在していない事になっている極秘機関や、超法規的措置を執行するエキスパートとして活躍する者も、少なくあるまい。そう考えると、プリンセスになるというはるはるの目標も、あながち荒唐無稽ではないのかもしれん。うーむ、恐るべし、望月ゆめ!!



 さて、年末にまたもヲタの妄想を垂れ流したところで、2015年最後の「Go!プリンセスプリキュア第46話。

 みんなでキュアホワイt…もとい、雪の城を作ろうの巻。大掃除の真っ最中に、そんな遊んでていいのか?とも思うけど、使命感や正義のためってだけじゃなく、こうした「みんなでやれば楽しいじゃん」というノリも悪くないね。
 これまで登場した生徒達も多数見受けられたし、これまで色々やってきたからこそ、ああいう輪が生まれたという意味でも、クライマックス前のいいアクセントだったと思う。

 シャットさん、最後の戦いを挑むも、案の定敗退。まさかいつぞやのフルボッコにしてから必殺技で洗脳パティーン」かと、一瞬ヒヤヒヤしたけど、そんな安直に落とさないのが本作のいいところ。

 しかし今にして思えば、彼ってプリキュア達、特にみゆきちと対極にある存在なんだなと。過去の罪を受け入れ、贖罪を果たすとともに、自分自身も高まろうとしてきたみゆきちに対して、自分可愛さゆえに失敗は全て誰かのせい、反省も成長も拒否してる、いわゆるニート体質が彼。
 前に感想で書いたプライドの話を持ち出すなら、彼はまさしく「プライドが高い」男なんだな。だから本来の意味での「恥」がない。カッコ悪い事や恥をかく事を極端に恐れているから、虚勢を張って表面だけは精一杯自分をカッコよく見せようとしてるけど、実はそれこそが一番カッコ悪くて無様で恥ずかしい事だって、まったく気づいてないタイプ。まあ、田舎のヤンキーとか、「いつか、俺の中に眠ってるすごい才能が〜」なんてほざいてる引きこもりに多いな、そんなの(笑)。

 その結果、ディスダークからは見放され、倒そうとしていたプリキュアに事実上救われた挙句、情けまでかけられたんだから、自尊心もヘッタクレもないだろうよ。みんなが家族と一緒に温かい時間を過ごす一方、一人寂しく街を彷徨うしかない彼との対比、そして、そんな彼に唯一温もりを与えてくれる、シャルームさんからもらったマフラーが、差し伸べられた手を振り払った彼自身の愚かさと惨めさと恥ずかしさを自覚した事を、象徴しているようだったね。

 今後、彼がどうなるのかは分からないけど、もう見た目だけの美しさにこだわるような事はないと願いたい。ここまで悪い大人の見本然とした分、ちゃんと罪を償い、更生する姿も見せてくれないと。まあ、最後の最後でディスピア様に復讐しようとして返り討ちに、ってのもアリっちゃーアリだけど(エー)。


 ハイ、今週はこの辺で。

るるぶ冬の北海道(’16)

るるぶ冬の北海道(’16)
価格:864円(税込、送料込)