未だかつて、これほどまでに熱い女児向けアニメがあっただろうかッッ!!
というわけで、前振りなしの「Go!プリンセスプリキュア」第39話。
イヤ、イヤイヤイヤイヤ。熱すぎるだろ、この展開。マジでテレビの前で鳥肌立ったわ。
正直、今回のエピをどう決着つけるかで、本作の最終的な評価が決定すると思ってたけど、これは想像以上だよ。歴代最高傑作と謳われる「ハトプリ」に迫る、否、もしかしたらもしかするかも、ってところまで行っちゃった感じだね。こんな良作を幼少期に観られるなんて、今のチビッコ達は本当に幸せだな。
前回、大きな夢を持つがゆえの障害や犠牲なんて、相当にエグいところまで突っ込んだ上に、物語を根底から覆すような王子の一言で、シリーズでも類を見ないほどの大ピンチに見舞われて、さらに変身までできなくなったはるはるが、一体どうやって復活するのかと期待してたけど、なるほど、そう来たか。
あれで勘違いしちゃいけないのは、はるはるは決して、自分一人の力だけで復活したわけじゃないって事だよな。プリンセスになりたいなんて、人から見れば笑われるような夢を本気で叶えるために、普通ならまず受からないような名門校に猛勉強して入学してしまうほど、愚直に人一倍努力してきたそれまでの自分と、そんな自分を支えてくれた家族や仲間。苦しい事、辛い事があっても、自分が信じて進んできた道だからこそ、出逢えた人達や育まれてきた絆が、彼女自身に勇気を与えるプライドになったんだと思う。
ちょっとクサい事を言うけど、一般的に自尊心が強いカッコつけを「プライドが高い」って言うじゃない。でもプライドってのは、本来は自分という人間を形成する、コアみたいなもんなんだと。例えば、それまで培ってきた経験や実績、あるいは愛する家族とか、自分が自分でいるために、絶対に守らなきゃいけないモノね。
で、本当にそういう意味でのプライドを持ってる人は、見栄とか虚勢にこだわらず、ましてテメェ可愛さのエゴなんかではなく、それを守るためならどんなにカッコ悪い事でも、人からどう見られようと、毅然とこなしてしまえるんだそうな。つまり、プライドというモノは本当は高いか低いかではなく、強いか弱いかではないか、なんて話を誰かがしていた。
まあぶっちゃけ、小生にはそんなモノ1ミリもないけど(エー)、その意味で言うなら、はるはるにとって、これまで経験した全ては、まさしく強いプライドそのものなんだろうな。もはや彼女自身が、小生の持論である「少年少女を主人公にする限り、その物語は成長譚でなければならない」の最高の具体だよ。そこへ来て、極めつけのバンクなし変身。この短時間でどんだけシビれさせてくれるんだ!!?ってもんだよマジで。
作画も超キレイだったし、戦闘シーン、特にロッド二刀流での攻防なんて、そこいらのバトルアニメなんざメじゃないゲキアツ加減。それでいて、しっかりと子供にも分かりやすく、女児向けアニメとしての本分を逸脱しないというこの凄まじいストーリー構成。オマケにEDが劇場版仕様のスペシャルバージョンとくれば、控えめに言っても、神懸かりとしか言いようがないわ、コレ。
冗談抜きに、ヘタな映画一本分の満足度だよ。今回のエピが前後編セットでイベント上映されたら、小生ならいつもの映画レビューで星4つ以上は確実につけるね。
もうね、ここへ来てまた課金アイテム(オイ)出てきて、最初の12個のドレスアップキー云々はどうなったんだよとか、王子の記憶戻るの早すぎね?とか、そんな些細な事はまったくもってどうでもいい。そのくらい、何もかも素晴らしかった。今年のマイMVPは「俺物語!!」でほぼ確定かと思ってたけど、これは最後の最後まで本当に分からなくなった。
いやはや、面白い!とにかく文句なしに面白い!!
さて残り1クール、このクオリティを保ちつつ、どこまでやってくれるのか。そして、どれだけやってくれるのか。今から楽しみで仕方がない。
はい、今週はこの辺で。
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