「日本のいちばん長い日」(1967年版)、DVDで視聴

 現在公開中のリメイク版は、随分前に鑑賞(感想はまた今度。書くよ、書くったら!!)。比較の意味も含め、レンタル。

 しかしコレ、白黒だし戦後10年前後の作品かと思いきや、割と最近なのね。いや、それでも小生が生まれる9年も前なんだけど、この頃には既にカラー作品が当たり前になってたんでは?作品の雰囲気に合わせて、あえて効果を狙ったのかしら。うーん、よく分からん。

 さておき、リメイク版は表題である8月15日のクーデターに至るまでの経緯と、昭和天皇を含めたそこに関わる人物一人ひとりにフォーカスした、人間ドラマとしての側面が強かったように思えたけど、オリジナル版のこちらは、ドラマ性はもちろんの事、歴史的事実を客観的に俯瞰するような、一定の距離を置いて捉えていると感じられた。

 どちらが上だ下だという不毛な言い争いをするつもりは毛頭ないけど、どんな形であれ真に祖国の未来を信じて戦った英霊達への、リスペクトと慰霊の念がひしひしと伝わってくる。作中の言葉を借りるなら、その血と汗と涙の上に、我々の今の平和が成り立っているのだと、改めて思い知らされた次第。


 うん、やはり日本人として、こういう作品にはもっと触れておかねばならん。


 じゃ、オチもなく。