3、4、5月に観た映画について その1

 えー、今年に入ってから仕事が突然忙しくなり、思うように映画レビューが書けないまま、もうすぐ6月を迎えようとしております。
 思えば正月に防府天満宮で買った商売繁盛の御札が、これほどの効果を発揮するとは、一体誰が予想しただろうか。そしてその割に、こっちの懐がさっぱり潤わないのはどういう事かと(それは車なんざ買っちまったから)。

 まあ、それはそれとして。さすがにこのままではいかんという事で、2月にもやった簡易レビューを、不本意ながら再現させていただきます。本当に、思い出せる限りをものすごーーく簡単に書くだけなんで、ちゃんとしたレビューが読みたい人は期待しないでねテヘペロ


ボクたちの交換日記
 ウッチャンナンチャンの色白い方こと内村光良第2回監督作品。才能を持つ者と持たない者それぞれの悲哀を、芸人ならではの目線で鋭く、優しく描いた良作。
 特に終盤の展開は、夢の叶える事と幸せになる事は、果たしてイコールなのかという問いかけが、胸にグサリと来る。キレイゴトと言ってしまえばそれまでだが、夢の叶えて何をしたいのか、まで掘り下げられるかどうかで、捉え方も変わってくると察する。

 あと、長澤まさみの人妻役は意外とよかった。嫌味じゃなく、あの子は脇役の方が輝けるタイプと断ずる。

 ☆☆☆★★++

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シュガー・ラッシュ
 これは文句ナシの大傑作。スト2ソニック等、ゲーム直撃世代にはたまらないキャラクター達が総出演する豪華さもさることながら、自分自身の誇りと、全ての仕事に対するリスペクトが詰まった、しかもチビッ子にも分かりやすいストーリー構成と内容で大満足。多くの優れた児童作品と同じく、大人にこそ鑑賞してほしい一本。
 舞台をコンシューマー機に移した続編の製作も決定しているそうなので、今から公開が待ち遠しい。ところで、ザンギエフって悪役なのか?

 ☆☆☆☆★+


 クラウドアトラス」

 マトリックスシリーズのウォシャウスキー姉弟最新作。冒頭でトム・ハンクスが言うとおり、時間軸が目まぐるしく入れ替わる非常に分かりにくい内容ながら、全ての物語が時代を越えて一本に収束していく様は圧巻。
 遥か未来に神話として語り継がれる物語も、実は伝承とはまったくかけ異なる出来事かもしれない。それは転じて、我々が知っている多くの伝承や伝説も、時代とともに歪曲されたり、違った解釈をなされているのかも。そんなファンタジックな空想のきっかけを与えてくれる作品。
 ただめっさ長いので、鑑賞の際はそれなりの覚悟を(笑)。

 しかし、ハル・ベリーは何歳になっても美しいなぁ…。

 ☆☆☆★★++


 ジャッキー・コーガン
 BGMがほとんどない中、淡々と繰り広げられる凄惨な殺戮劇が、重く、侘しくも静かな高揚をもたらす。一見して、ギャングの賭場荒らしに端を発する制裁に思えて、実はサブプライムに代表されるアメリカの経済情勢、及びその責任者に対する痛烈な批判・皮肉が込められている点も見逃せない。
 ラストカット、ブラピ演じるジャッキーの台詞は、まさにその象徴であり、その一言を発するための97分だったと評したい。

 ただ、タイトルは原題のままでも良かった気が…。

 ☆☆☆★★++


 「アイアンマン3」
 鋼鉄のヒーロー・アイアンマンではなく、その開発者して装着者であるトニー・スターク本人にスポットを当て、その身を苛む無力感と恐怖を、スーツを使って表現した演出とシナリオは秀逸。過去作よりも生身のアクションに重点を置く事で、トニーが一人の人間として、そして真のヒーローへと変化していく様子を丁寧に描いている。
 特に、クライマックスのアイアンマンスーツ大集合は、見た目の派手でテンションの揚がりようもハンパないが、それ以上に次々とスーツを取り替えるトニーの、文字通り一皮抜けようとしている姿をビジュアル的に表現した秀逸なシーン。

 確かに、色々と納得できない点も多く、決してバツグンの出来ではないにせよ、個人的には同シリーズの最高傑作と評したい。あと、ゴリラスーツの可愛さは異常(笑)。

 てかアベンジャーズ2」マダー?メンバー総入れ替えってホント?

 ☆☆☆★★++

 


 はい、続きはまた後日。