「映画ひみつのアッコちゃん」感想(簡易版)

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 赤塚不二夫原作の少女漫画を、綾瀬はるか主演で実写映画化。

 この手のマンガ原作モノが面白かったためしはなく、まあ綾瀬はるかのコスプレショーが観られるならこれでいいかという、相当邪まな気持ちで臨んだ本作。
 が、意外にもこれが非常に良く出来ており、老若男女楽しめるファンタジーに仕上がっていて驚いた。

 10歳の女の子が魔法で大人になる設定をうまく使い、子供の視線から見た社会の厳しさや、理不尽不条理、そして仕事の喜び、そこから生まれる誇りを持つ素晴らしさを分かりやすく描いている点は、非常に好感が持てる。
 また、幾多の経験を通じて、主人公が「大人になる事の本当の意味」を学んでいく行程もなかなか面白く、同時に、「大人なのにどうしてこんな事ができないの?」といった「子供でも分かる事が分からない大人」への辛辣なメッセージがさりげなく含まれているのもグッド。
 率直な言葉だけに、思いがけず胸にグサッと来る事ウケアイ(笑)。

 何より、見た目は大人、中身は10歳の女の子という難役を、完ぺきに演じ切った綾瀬はるかの功績はとてつもなく大きい。本来なら物語として成立しづらく、ともすれば陳腐なC級メルヘンもどきに落ちかねなかった本作に、彼女の圧倒的な存在感と演技力が、絶妙なバランスとリアリティをもたらしている。
 彼女の才なくして、本作の完成はなかったと断言してよい。やはり彼女は、日本映画界の宝、リーサルウエポンだ。日本政府はしょーもないネット法案なんぞ今すぐ破り捨てて、彼女と能登麻美子を全力で保護・サポートすべき!(エー)

 確かに、オリジナルがオリジナルのため、どの世代をメインターゲットにしているのかはっきりせず、また、ぶっちゃけ少々…いや、大部分でおかしな点も見受けられるが、それを補って余りある、見た目でスルーするにはあまりにも惜しい良作。
 年頃の娘さんを持つ親御さんは、是非ともご家族一緒に鑑賞されたし。


 ☆☆☆★★+++

 でも何だかんだ言って、綾瀬はるかのミニスカ婦警ルックの破壊力はハンパなかった(笑)、星3つプラス3つ!!

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