「トータル・リコール」感想(簡易版)
フィリップ・K・ディック「追憶売ります」原作。アーノルド・シュワツェネッガー主演で大ヒットしたSFアクションを、「アンダーワールド」のレン・ワイズマン監督、「アレキサンダー」のコリン・ファレル主演でリメイク。
男心をくすぐるガジェットの数々と、重力反転など特殊な状況を利用したアクション、加えてケイト・ベッキンセイルの鬼気迫る形相と、ジェシカ・ビールの相変わらずなタフ&セクシーさは非常にグッド。
が、冒頭の世界観説明、及びクライマックスに至るまでの展開がやや雑で、ちょっと物語に入り込みにくかったように思われる点は×。もう少し各エピソードに緩急をつけるか、ビジュアルを使って分かりやすく咀嚼しても良かったのでは?特に主人公の正体には、何らかの工夫がほしかったところ。
ついでに言うなら、物語の鍵でもあるフォール(地球を貫通する巨大エレベーター)は、マントルの熱で外壁が溶けたりしないのか、それ以前にどうやってあんな大掛かりな突貫工事を施工したのか、非常に気になる。
あまり科学や土木に明るい方ではないが、だいたい地球の中心スレスレを掘削したら、マグマの層をイタズラに刺激して、そこかしこで地震なり噴火なりが発生するのでは?自転がズレて、暦や天体にも影響が出る可能性も。
その辺は実際どうなっているのか、教えて柳田理科雄先生!!
さておき。
とはいえ、プラスとマイナスなら、プラスがやや勝る、抜群ではないけどまあまあ面白い、そんな作品。あとできれば、オリジナルのシュワちゃんの目ン玉が飛び出すシーンのオマージュで、同じような状況でコリン・ファレルの眉毛が飛び出したらウケるかなーと思ったけど、当然そんなシーンはなので悪しからず(当たり前)。
☆☆☆★★+
オッパイは3つ!星は3つプラス!!