「おとなのけんか」Blu-rayで視聴

 ロマン・ポランスキー監督・脚本。喧嘩で怪我をさせた子供と、怪我をした子供の両親が、平和的解決を探って話し合いの場を設けるも、いつしか本性むき出しの罵倒合戦に発展する。


 いやー、面白かった。こういうの大好き(笑)。スケジュールの都合で劇場鑑賞をうっかりスルーしてしまったのが、今になって悔やまれる。
 そっちが悪いこっちが悪いの罵りあいが、気がつけばまったく関係ない夫婦喧嘩、ついには双方入り乱れての悪口言い放題の暴れ放題にエスカレート。
 特にケイト・ウィンスレットは、人の本にゲロ吐くわ、花瓶ぶちまけるわ、旦那の××を××させるわで、もうシッチャカメッチャカの弾けっぷり。生まれてはじめて、彼女をいい女優だと思った(笑)。

 昨今珍しい80分という短い尺ながら、とにかく無駄なく、内容もギュギュッと詰まっているので、下手な2時間越えの大作映画よりよっぽど見応えあって、大満足。劇場で観てたら、確実に星4つ以上つけたな。

 しかしこういう作品を観ると、やはり客を楽しませるのに必要なモノは、究極??にはものすごくシンプルなのかもしれん。つーか、これから邦画もハリウッドの超大作も、このくらいの尺で作るようにすればいいんだよ、マジで。しょーもない小ネタとか、どうでもいい「俺ってカッコいいだろ?」的スローモーションとかいらないから。
(でも、上映時間約170分のダークナイトライジング」は超楽しみだけどねッ!)

 冷静に考えたら、プリキュアだって特撮ヒーローだって、子供向けとはいえ大体1時間半あるかないかで、あれだけ面白い作品が作れるんだから(モノにもよるけど)、決して不可能じゃないんだって。
 意外とその辺の「手軽さ」が、新しい客層を広げるきっかけになるかも…と、適当な事を言ってみる。


 さておき、超オススメ。ツタヤで見かけた際は、是非レンタルを!