「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」感想(超ライト版)


 アンソニージョー・ルッソ兄弟監督クリス・エヴァンス主演マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズの13作目にして、キャプテン・アメリカシリーズの第3弾。アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」から約一年後、スーパーヒーロー達の活動を、国際連合の管理下に置く事を規定する「ソコヴィア協定」を巡り、反対派のキャプテン・アメリカチームと、賛成派のアイアンマンチームが激突する。

 例えるなら、アメコミ版「スーパーヒーロー大戦」+「ザンボット3」。これまで登場したスーパーヒーロー同士が、それぞれの立場と意見の食い違いから壮絶な殴り合いをおっぱじめるという、ここ数年の仮面ライダースーパー戦隊と同じような展開にも思えるが、今後の同シリーズの流れを決める意味でも、重要なターニングポイントとなる物語で、且つ、ドラマ面、アクション面においても、非常に見応えのある内容。

 また、今まで以上にヒーロー達の内面にフォーカスし、掲げる正義の形と、力を持つが故に犯してしまった過ちについて悩み、苦悩する姿を描いている点に加え、特別な力を持たない、いわゆる「ヒーローに守られる側」の一般人達による無理解、あるいはやり場のない怒りの矛先を向けられる悲劇、そして今回の黒幕の意外な正体が、アイロニックなヒューマンドラマとしての側面を強くしていると感じられた。
 余談だが、本作からディズニーにコンバートされたスパイダーマンのテーマである「大いなる力には大きな責任が伴う」も、割と地味に利いていたりする。

 残念ながら、約2時間半という大作ゆえか、多少間延びしてしまっている点(冒頭の戦闘後から30分ぐらい)、やや駆け足気味だったせいか全体的に淡泊な印象を受けてしまった点等も見受けられるが、過去の一連のシリーズの中でも、上位の出来と評しておきたい。


 ちなみに、メイおばさんがえらい若くてキレイだなーと思いきや、あれで小生より10以上お姉さんらしい。かつては、トニー役のロバート・ダウニー・Jrと交際していたとか何とか。果たして、どんな気分だったんだろう…。


 ☆☆☆★★+++

 しかし、次回「インフィニティ・ガントレット」やるとしたら、あの毛むくじゃらとか銀ピカ全身タイツも呼ばないといけないんじゃ…。どうするんだろ?星3つプラス3つ!!