「12人の怒れる男」DVDで視聴

(さすがに古すぎるのか、楽天にも在庫がなかった 笑)
 前にプリンセスプリキュアの感想を書いた際に、コメントで薦められたのでレンタル。

 主要登場人物は12人、舞台はほとんど会議室のみという極端な密室シチュエーションながら、対話劇だけで96分物語を完成させる力量がまず素晴らしい。加えて、有罪か無罪かを話し合う中、考えの違う者同士なら必ず起こり得るであろう衝突を描きつつ、それらを論理的に、理路整然とまとめ上げていく痛快さもグッド。

 これは陪審員制、民主的議論を扱うと同時に、個人的な感情や偏見に固執する愚を説き、真意に対象に向き合うという、対話の正しい有り方について表した作品だと、小生は思う。シンプルな構図の中に、今の世にも充分通じる社会性の高いメッセージがギュギュっと詰まった傑作。

 いやぁ、観といて良かった。感謝!