裏MVP2014!!

 さて昨日、ディスク・ウォーズ:アベンジャーズの受賞で幕を閉じた、本年度のマイMVPであるが、実はこの賞には、もう一つの顔がある。

 その名も、『裏MVP』!!

 要はその年、小生が個人的にもっともハマッた作品に贈られるマイMVPに対し、その年もっともやらかしちゃった、あるいはスベり倒しちゃった作品に贈られる、正真正銘、傍迷惑以外の何者でもない賞である。

 昨日の記事でも述べたように、今年は出来のよい作品と、そうでない作品の差がはっきりと分かれていたため、ノミネート選出にはさほど時間はかからなかった。そんな選りすぐり、もとい選りおとりの中から、ダメさ加減、逆に笑える具合、どうしてこうなった度等、さらに厳正な審査を行った結果、1、2分ほどで無事に決定と相成った(オイ)。


 それでは発表します。2014年度、小生がまったく個人的に選ぶ、最ダメ作品は…、
































 『ぷるんぷるん天国』!!


 …嘘っ!!


 ホントはこっち!!


 『Wake Up, Girls!』!!

 いやー、久々にこんな酷いアニメを観た。まあとにかく、メインキャストを務める7人の力量はもちろん、シナリオ、作画、演出、それら全てが、人から金取っていいレベルにまったく達していない。あまりに酷すぎて、逆に毎週どこまで行っちゃうのか、否、逝っちゃうのか、楽しみになってたくらい(笑)。
 3話の時点でいきなり総集編ぶち込んでくる豪快なスケジュール崩壊編成もさる事ながら、今日日昭和の少女漫画かよとツッコみたくなるようなアイドルの裏側描写、そして色気もヘチマもないパンチラと、よくもまあ、こんな出来で、堂々と全国に発信できたなと。
 察するに、あの監督は自己プロデュース力こそそれなりに高いものの、その他のアニメ人としての技量が何一つ備わっていないように思える。例えるなら、「俺の中には凄い才能が眠ってるんだぜ。誰にも負けないアイデアが出せるんだぜ」と意味不明な自信に満ち溢れた厨二全開の学生が、実力を伴わないまま大人になり、運良く(運悪く)人気作を手がけてしまった結果、より調子に乗ってしまった感じ。
 なぜ、あのレベルで今日まで仕事をもらえているのかは定かではないが、某大御所の倅と同様、一度専門学校からやり直した方がいいんじゃないだろうか。はっきり言うが、業界全体のためにも、これ以上ああいう人物を野放しにしておくべきではないと呈する。

 さておき、いつぞやのフラクタルに続いて二作目の受賞、おめでとうございます!!
(注:何一つめでたくない)

 他のノミネート作品については、以下に寸評とともに掲示しておきます。念のため白反転にしていますので、ここからは自己責任でお願いします。
 万が一、気分を害されましても、当局は一切関知いたしませんので、あしからず。

 戦国武将はもちろん、世界各国の伝説的英雄や偉人を登場させる、ものすごく壮大な世界観を期待させといて、終わってみればマクドハンバーガー包んでる紙ぐらいしかない風呂敷さえ、畳み損なったという感じ。本が悪いというより、単に「信長がロボット乗って、ついでにカエサルとかアレキサンダーとか出てきたら面白そうじゃね?」的な、行き当たりばったりで無理やり話しを進めてしまった印象を受ける。
 2クールも放映して、よかったのはジャンヌのオッパイだけ。

 今や信頼のブランドとなったはずのP.A.WORKS が、珍しくやらかしてしまった失敗作。無意味な止め絵の連続に、相関ゴッチャゴチャのキャラクター、そして難解というよりポカンとせざるを得ないストーリーと、褒めるところが恐ろしく見当たらない。
 どうやら哲学をやりたかったそうだが、その実ポエムごっこの域をさっぱり出ていないのが、正直痛すぎる。もしかしたら、「SHIROBAKO」へのネタフリが目的だったんじゃないかと邪推したくなるほど、唐突な当たり前のダメさ加減。

 これはただ単純に、話しがつまんない。もちろん個人差はあるにせよ、場面に反比例して、こんなに緊張感のない内容も珍しい。後半から多少盛り返したと風の噂に聞いたが、そこまでユーザーを繋いでおけないのは、ぶっちゃけ上手くない。

 キャラデザがウィッチブレイドうのまことさんと聞いて期待していたが、少なくとも本編は、オッパイ以外見るところなし。そもそも、鉄道公安隊とやらの存在意義がまったく見出せない上に、本来警察や自衛隊がやるべき職務まで「お客様の安全を〜」のお題目で遂行してしまう強引さには、少々ドン引き。こう言っては悪いが、鉄ヲタが考えたおとぎ話といった印象。
 ただ、OPの歌は割りと好き。

 ストーリー自体がつまらないわけではないものの、演出と構成が絶望的にヘタ。シリアスとギャグのバランスも悪く、テンポもいまいち。加えて、残虐描写も「ただ出してる」という感じで、とても使い方を心得ているとも、効果的とも言い難い。
 上手い人が手がけていれば、もっといい作品になり得たはずなのに。もったいない。

 これはもう、この賞が欲しくて作ったんじゃないか?と勘ぐってしまうような、ぶっ飛びすぎた内容(ソンナワケネェ)。お姉ちゃん方が男装して騎士に扮するのはまだヨシとして、なぜ戦いの途中で歌う(笑)。目的すらよく分からない作品だが、多分これはこれでいいんだろう、ウン。

 虚淵脚本だけに、最初はどうなるかなーと思っていたが、案の定後半はチビッコ置き去り、ツイッター実況民も唖然の超展開。それでも、中盤まではそれなりに面白かったものの、もはやプリキュア同様、子供番組であるという事を完全に忘れている。
 結局、彼はこの物語で子供達に何を伝えたかったのだろうか…。ともあれ、彼が今後、バンダイ東映絡みの仕事をする事をないだろう(エー)。
 一応フォローしとくと、「楽園追放」は良かった。感想はまた今度。


 というわけで、また来年。裏MVP2014でお逢いしましょう!!(アイタクネェ)