訃報について

 先日、数々の洋画の吹き替えで活躍された声優・納谷六朗さんと、言わずと知れた日本を代表する名優・高倉健さんが亡くなられたとのニュースに驚いていた矢先、さらに追い討ちをかけるかのごとく、マイマイ探検隊でいつもお世話になっていた方の訃報が届き、ただただ愕然とした。

 防府にお邪魔した時には、監督とともに市内を案内していただき、その明るい人柄で、探検隊メンバーの母親的存在として慕われていた。そんな人だけに、この哀しみをまだ整理できず、うまく言葉で言い表せない。死因は存じ上げないが、あんなに元気そうな方が何故と、今はそればかりを考えている。

 勝手なモノで、人はいつか死ぬのは当たり前で、別れもまた必然なのだが、それが今日明日にも訪れるとは、誰も予想だにしない。全ては起こった後、はじめてそれに気づき、自分の浅慮を恥じ、何をどうする事もできないと分かりきった上で、詮方のない後悔に苛まれる。
 この痛みも、いつかは我が身の糧になるのだろうか。そしていつかは、この後悔すらも乗り越えられる日が来るのだろうか…。


 ただ今は、静かに故人を偲び、その魂に救済と休息があらん事を祈るほかない。いずれ、小生があちら側に行った際は、また色々と案内していただこう。


 ありがとうございました。お疲れ様でした。どうか、よい旅を!