「風と共に去りぬ」DVDで視聴

 いつか観よういつか観ようと思いつつ、3時間42分というその長尺のため視聴を躊躇していた本作だが、先日ようやく意を決してレンタル。観終わった後はさすがにグダーッと疲れたが、なるほど、この長さに耐えるだけの価値はあった。
 まあ、3時間14分も使った上に一つも面白くない豪華客船の話もあるわけだし、あれに比べりゃわけn(以下略)。

 さておき。ヴィヴィアン・リーの圧倒的美貌と、おキャン(死後)な魅力もさる事ながら、男顔負けの行動力と、家族を守るために周囲からどう思われようと己を突き通す鋼の意思にはただただ感服。南北戦争前後という動乱の時代において、時に激高し、時に慟哭しながらも、どんな苦難も絶望も乗り越えて行こうとする力強さは、今なお世界中の女性が憧れるのも頷ける。

 個人的には、スカーレットの相手役であるクラーク・ゲーブルのダンディさと、スカーレット付きの黒人メイド演じるハティ・マクダニエルがすごく印象的だった。あとあと調べたら、後者は案の定アカデミー助演女優賞を、黒人俳優として初めて受賞したらしい。その代わりといっては何だが、もう一人の常にキャーキャー言ってる若いメイドには、軽くイラッと来たけど(笑)。

 余談だが、作中にOVAブラック・ラグーンのEDの曲が演奏されていて、ちょっと驚いたが、こちらもあとあと調べたら、「ジョニーが凱旋するとき」という、南北戦争北軍を迎えるために作られた曲なんだとか。さらに元を辿ると、アイルランド反戦歌に新しい歌詞とメロディーをつけたものとか。世の中、何がどこで繋がるか分からんなぁ。


 しかし今さらだが、この物語を2クールぐらいのテレビアニメにできないだろうか。黒人差別とかKKKの話しはうまーく誤魔化して(オイ)、基本的なストーリーだけを抽出したら、何とかできそうな気がする。まあ、問題は誰がやるかという事と、やったらやったで絶対クレームが入る事だけど(エー)。