髪の毛について

 えー、いきなりで何だが、小生がこの世でもっとも恐れている事、それはズバリ「ハゲる事」である。

 日本全国の薄毛に悩んでいる方には大変申し訳ないが、顔と身長は生まれつき、頭が悪いのは自分の不勉強、デブは自分の不摂生のせいなので、多少なり諦めはつく。しかし、ハゲだけは自分の力ではどうする事もできない要素が多過ぎる上、何一つそうなる事のメリットが見出せない。
 ましてや、いわゆるザビエル状態になった頭を、僅かに残った両サイドの髪を落ち武者のごとく伸ばし、何とかカムフラージュしようとするあの未練がましさたるや、哀愁と失笑を越えてもはや見苦しいという他ない。正直、自分がもしああなったのなら、いっそ剃髪する。

 幸い、我が一族には代々ハゲは一人もおらず、遺伝によってハゲる事はないと確信してはいるものの、年も年だけに、いつその時がやってくるかと、言い知れぬ不安を日々抱えながら生きている。ために、髪型にはそれほどこだわらない分、なるべく髪に悪い事はすまいと、できる限り気をつけて生活を送っているつもりである。

 で、昨日。土曜日は防府で花見という事もあり、仕事帰りにいつも行く散髪屋へと赴く。約2ヶ月ぶりにハサミを入れ、いつものソフトモヒカンにしてもらっている最中、店員がこんな事を言い出した。

「お客さん、髪の毛の量増えてますね。何かされているんですか?」

 …ハイ?単に伸びているからそう感じるのではないかと答えると、そうではなく、生えている本数が前より多くなっているという。減ったというなら話は変わるが、この年になって増えるとは?当然、育毛剤やその類を使っているわけでもなく、いつの間にかそうなっているとは、何とも不思議だが、そこでふと思い出す。
 そういえば数ヶ月前にテレビで、頭皮をマッサージしながらシャンプーをすると、血行がよくなると同時に頭皮の伸縮性が増し、毛穴のつまりが緩和されるというのを観て以来、ホンマかいなと思いつつ物は試しにと実践していたのだった。

 一説によると、人間の頭蓋骨は成人以降も少し大きくなる事があり、それが頭皮と毛穴を圧迫するのが、薄毛の原因の一つだという。そう考えると、確かに理に適った方法ではある。完全に半信半疑だったが、まさかここまで覿面に効果を発揮するとは。
 実際のところ、本当に上記の方法に効果があったかは不明だが、気になる人は是非ともお試しいただきたい。なお、万が一効果がなくても、当局は一切責任を負いませんので、その辺ご了承を。


 とまあ、随分と駄文を並べたが、要するにだ、残業で映画レビューが書けませんでしたテヘペロ


 じゃあ、今日はそういう感じで。