ブレイブ…、どこまでもブレイブだったぜ…!!(感涙)

 そんなわけで、ついにその日を迎えてしまったキョウリュウジャー最終回。

 いやしかし、一年前の今頃は「また恐竜モノ?しかもサンバで変身って、本当に大丈夫なのか…?」とか思ってたけど、なかなかどうして。お世辞抜きに、歴代でもトップクラスの熱さと完成度だったと思うわ。ここ4年ぐらい、一つ飛ばして毎年同じ事言ってるような気もするけど、実際にそうなんだからしょうがない(…え?護星…、ナニソレ?)。
 とにもかくにも、年間通してこのクオリティとテンションを、ずっと保ち続けたのが素晴らしい。普通、夏か秋辺りに中だるみがあったりするんだけど、ほとんど捨て回ナシ。戦いは荒れてもシナリオは荒れない安定の作りで、最後まで全力疾走のまま完走できたのは、全話の脚本を担当された三条陸さんはもちろん、スタッフと出演者全員の尽力の賜物という他ないな。
 最終決戦辺りは、さすがにやや駆け足に思える部分はあったにせよ、終わりよければ全てよし。全体的に勢い任せと思わせといて、実はきっちり無駄なく作ってあったり、意外なほど人間ドラマがしっかりしてたのも、非常に大きなプラスポイント。「トッキュウジャー」には悪いけど、これは後のシリーズにとって、とてつもないプレッシャーになるんじゃないかな。

 EDのダンス、大袈裟かもしれんけど、蒲田行進曲のラストカットのような、この作品に関わった人達が本当に楽しんで、しかし全身全霊で作ってくれたんだなって想いが伝わってくると同時に、お別れの瞬間でさえも笑顔で手を振ろうという、作品そのものが持つ暖かみみたいなものまで感じてしまったよ。冗談でなく、あそこが一番ウルッと来た。

 キングアミィさん、最後の最後でくっついて本当によかった。後ろでひっそりと泣いてる弥生ちゃんが何とも。5月頃リリース予定のオリジナルDVDで、二人のひ孫が姉弟で登場するらしいし、こりゃ来年のVSシリーズには式挙げてるか、ワイハー辺りでハネムーン中かも。今から楽しみ。

 イアン。帰ってきたキングに真っ先に抱きつくのが彼ってのが(笑)。いやでも、普段クールぶってる彼が、そのくらい感情を爆発させたって事なんだろう、ウン。

 グリーンボーイ。何だかんだで、シリーズ通して一番成長し、変わったのは彼なんかもね。から託された剣は、自身と同じく、次の世代を正しい未来に導く存在となってくれというメッセージだったのではと、勝手に解釈してみる。

 ノッさん。最後までオヤジギャグは滑りっぱなしだったけど、ムードメーカー以上の仕事をきっちりこなしてくれた。ある意味一番普通人な彼が、視聴者にとってもっとも親しみやすいキャラクターだったんじゃないかと。

 ウッチー。現代に残った彼は、果たして今後どうやって生きていくのか。剣だけじゃなく、お茶なんかも一通りできるっぽいから、その手の就職先を見つけた方がいいのかも。真のラスボスの件も含め、一年後のVSシリーズに期待(エー)。

 戸松っちゃん&折笠さん。ああ、そういえば地獄に行けるランタンとかもらってたね。ともかく、いいキャラだから途中で死んでほしくないなーと思ってただけに、生き残ってくれて本当によかった。今後は、罪滅ぼしも兼ねて(?)人間のために働くそうですけど、よく分からん錠前で遊んでたって理由で阻害される人間の若者もいる事だし、その辺充分ご注意を(エーー)。つーかぶっちゃけ、DVDでのポジションになってたら相当に面白いな。

 カオス様。最後まで、哀しい中間管理職でした…。誤解を恐れずに言うけど、やっぱり彼らって創造神とかいうラスボスの意思によって動いてただけで、根っからの悪人というわけじゃなかったんじゃなかろうか。ほら、人間が土地を開拓するのに、そこにいる生物やら草木を駆逐しちゃうようにさ。まあ、それを世間一般では「悪」と呼ぶのかもしれんし、決して許される事でもないんだけど、要は地球の生物を、自分達と同等に思ってなかっただけでは。
 だって、にしろ戸松っちゃん達にしろ、理解しあえたからこそ人間の味方になったし、友達になろうともしてたわけでしょ?実は本作の根底にあるテーマって、そういった異なる種族同士でも、時にぶつかって、時に反発しあいながら、いつか必ず分かり合えるという事だったんじゃないかな…なんて思うのは、考えすぎか?


 とにかく、一年間心の底から楽しませていただきました。全ての出演者をスタッフの皆さんに、最大級の感謝と賛辞と祝福を!!!

 さて、来週から「トッキュウジャー」。今のところ嫌な予感しかしないんだけど、果たして…。