「推理作家ポー最期の5日間」Blu-rayで視聴

 しかしジョン・キューザックって、名前はよく見るけど正直印象はものすごく薄い俳優だよね。結構出演作観てるはずなのに、何に出てたかほとんど思い出せないもん。代表作って一体何になるの?

 …とまあ、いきなりの大暴言はこの際置いといて(ちなみに彼、「2012」「マルコヴィッチの穴に主演してます念のため)、推理小説の開祖エドガー・アラン・ポーの謎めいた最期と、彼の作品を模した連続殺人事件の真相に迫るスリラー。
 ぶっちゃけ、ポーの作品はさっぱり読んだ事がないので(というより、海外小説はどうも翻訳のされ方一つで原文のニュアンスが変化してしまってそうで、あまり好きではない)、モチーフにされた作品群は当然ノーアイデアだが、それにしたって何かワンパンチが欲しかったところ。真犯人もなんとなく途中で分かってしまった上に、何故あんなヤツがあそこまで完璧な犯罪計画を立てられたのかと、首を傾げるばかり。

 何より納得行かないのは、それまで約100分以上に渡って19世紀ゴシックスリラー然としていたモノが、最後の最後のエンドロール寸前でいきなりSFパンクみたいな絵をぶち込んでくる謎センス。公開当時、時間の都合で観に行けなかったが、これならムリに行かなくてよかった。


 つーか、そろそろ溜まった映画レビューを消化せんと。何本かまとめてってのはあんまりやりたくないし…。