「コロンビアーナ」感想(簡易版)
毎度お馴染み、無敵でステキなスーパーセクシー系ヒロインが、並み居る強面メンズをバッタバッタと撃ち殺していく、単純明快愉快痛快ガンアクションムービーで、正直、もうこれ以上書く事もないぐらい(笑)、リュック・ベッソン食堂定番定食メニューながら、ついつい暖簾をくぐってしまう、安定のクオリティはさすが老舗の味といったところ。
もちろん、ただ分かりやすいだけでなく、説得力のある暗殺遂行手順、女性ならではの内面的脆さ、その綻びから繋がっていく悲劇等、ドラマ面、人物描写面も見応え充分。
親の仇の腕をナイフでブッ刺して逃亡、警察署で自ら喉に指を突っ込み吐瀉する幼い主人公をはじめ、いい感じにメチャクチャなキャラクターもグッド。特に、主人公に殺しのテクニックを教え、仕事を斡旋する彼女のおじの、まともに見えて相当にイカレた言動は、本作のエンジンと言っていい働きを見せてくれる。
ついさっきまで拷問していたその手で姪を優しく抱擁したかと思えば、プロの世界の厳しさを教えるために通行中の車に無差別発砲と、冷静に考えれば敵のマフィア連中と大して変わりない壊れっぷりだが、ああいう人物を味方側に置く事で、主人公の内面と存在感を際立たせ、同時に殺伐とした世界観をうまく中和させている。
まさにキャスティングとキャラクターポジショニングの妙と評したい。
欲を言えば、過去の数作のように、まったく新人か無名の女優を起用していただきたかったが、ゾーイ自身申し分ない仕事を見せてくれたので、まあヨシとしよう。
とにもかくにも、激しいガンアクションでスカッとしたい人なら必見。
☆☆☆★★++
星3つプラスプラス!