「アメイジング・スパイダーマン」感想
被験体の蜘蛛に噛まれた事でスーパーパワーを手に入れた少年・ピーター・パーカーが、悪と戦いながら人として成長していく姿を描く、青春アクションヒーロームービー。
ちなみに、オリジナルコミック版のピーター・パーカー(=スパイダーマン)は去年6月発売の号で亡くなったそうで、現在はマイルズ・モラレスという黒人とヒスパニックの少年が、新スパイダーマンとして活躍しているそうな。
(しかもつい最近、何故かピーターが復活、二人で共闘するとか何とか。メリケンとしてはOKなのか?ほら、宗教的に…)
さておき。
単純明快に面白い。前シリーズも3以外は非常によい出来だったが、それを上回る完成度。既にシリーズ化が決定している点を考えると、第1作目としては最高のスタートと評したい。
アクションに関しては、もはや言う事なし。街中をスパイダーウェブで縦横無尽に駆け抜けるお馴染みのシーンも、3Dを意識した立体感のあるキャメラワーク、及び抜群の疾走感で、高所恐怖症の人なら失禁あるいは失神必至の大迫力。
特に秀逸だったのが、スパイダーマンの視点でビルの間を飛び回った後、窓ガラスに張り付くカット。これまで以上の高揚感を体感できるのはもちろん、一瞬自分がスパイダーマンになったかのような錯覚すら憶える、実に憎い演出。
このシーンのためだけに、3Dの追加料金400円を払う価値はあると断言してしまおう。
また、基本原作のストーリーをベースにしつつ、映画用にシェイプされたシナリオ構成も、なかなかお見事。
世界初の「苦悩する等身大のヒーロー」という像を損なう事なく、悩みながらも青春を謳歌する今時の若者ピーターと、その周囲の人々の掘り下げに成功。スーパーヒーローの活躍劇に、一人の少年を中心とした成長譚にして青春グラフティという側面が付加され、より深みのある人間ドラマへと昇華させている。
小さいところでは同級生のフラッシュとの一件、大きなところでは車の中に取り残された子供を助けるシーン等、「大きな力には、責任を伴う」という本作のテーマが、様々な場面でスパイスのようにピリリと作用し、物語にどこか因果性に似た雰囲気が与えられている点にも注目。
余談だがラスト手前のカット、まさか玉子パックでウルッと来るとは思わなかった(笑)。
スパイダーマンの前に立ち塞がる敵・リザードも、純粋な悪党ではなく、力を溺れ、その使い方を見誤った、言うならばスパイダーマンの対極に位置する存在なのも、構図的に興味深い。
2時間16分の長尺ながら、展開もバトルも超スピーディで、退屈するヒマ一切なし。あえて欠点を挙げるなら、リザードを倒した後の展開がちょっと弱いかなーというぐらいで、それも続編への布石なのだと思えば、問題ない、はず、多分。
しかし何と言っても、本作一番のセールスポイントは、ヒロインのグウェン演じるエマ・ストーンが、いつぞやのMJより遙かに美人な点(笑)。むしろあのMJはあまりにブサイk(以下略)。
だって、おすぎさんも言ってたし。「今時、なんであんな顔で女優なんてできるのかしらってぐらい、超おブs(以下略)」。
とはいえ、この先ピーターとグウェンに訪れる悲劇を知る者としては、今後の二人がどうなるか、気が気でない。やはり原作どおりになってしまうのか、それとも、映画オリジナルの展開になるのか、それ以前にMJの出番はあるのか。
14年5月に公開予定(全米)の続編が、今から待ち遠しい。なお、その際は是非とも、カーネイジかスカーレット・スパイダーの参戦をお願いしたいところ。
そんなわけで、小生の評価は…、
☆☆☆★★+++
お約束のスタン・リー先生カメオ出演にも注目、星3つプラス3つ!!
そういや、もうすぐ公開の「アベンジャーズ」の続編に、スパイディが参戦する、なんて噂が。
まあ同じ出版社だし、原作では何度も共闘しているけども、あんまりゴッチャにされるとなぁ。最近日本でも、仮面ライダーとスーパー戦隊が一堂に会した挙句、訳分かんなくなっちゃった映画があったばっかりだし…。
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