絵なんてな、何も考えずに楽しく描けてるうちが華なんだよ(トゲのある言い方)

 いや、本当に趣味や遊びのつもりで描いてるうちは、まだまだ楽しいんだよ。でも、ちょっと欲出したりすると、自分より遥かに上手い人の絵を見て愕然としたり、描いても描いても思い通りの絵が描けなかったり、ついにはあんだけ楽しかった絵が、ただの苦行になってたりするんだよ。特に、小生みたいな一かけらの才能もないヤツはね。今でも思うもん、この人どうやったらこんな色の塗り方できるんだ?とか、なんでこんなにパース効かせてデッサンが狂ってないんだ?とか。

 たぶん、天才って呼ばれる人は、そういう期間がないままに上達したか、あるいは努力して突破した人なんだろうな。まあ、なんの世界でもそうなんだけど。やり続けられるのも一つの才能なんて言う人もいるけど、実際、何も考えずにダラダラ続けるのは、才能じゃなくて惰性だったりするからね。その辺、どこで見切りをつけるかってのも、実は重要だったりするんだよな。

 …うん、なんか本作のテーマと、まったく逆の事言っちゃってるな(笑)。


 さておき、「Go!プリンセスプリキュア第41話。


 ゆいゆい、初の単独メイン回。これまでも他の子と抱き合わせのメイン回はあったけど、シリーズでもプリキュアと妖精以外のレギュラーキャラがメインのエピって、割と珍しい気がする。

 しかし、これで3度目の絶望の檻とはいえ、あそこまで抵抗してみせたのは、正直驚いたし、シビれたね。ああいうのって、これまでのシリーズだと主人公のポジションがやるようなエピなんだけど、あえて彼女に持ってきたのが、またまたニクい。
 単純に免疫がついてるからとか、知ってるから抵抗できたって言い方もできるけど、裏を返せば、明確な強い意思があれば、絶望を跳ね返すことができるという証左でもあるわけだ。何より、それをプリキュアではない、まったく普通の女の子であるゆいゆいがやったというのが、重要なんだな。

 前のエピで、はるはるが絶望した時も、それまで積み重ねてきた努力や、出逢った人々との絆が、もう一度立ち上がる勇気を与えたけども、それは彼女がプリキュアのような特別な力を持った存在だからではないんだよね。もちろん、これまでディスダークと戦ってきたという実績も多少あるかもだけど、あくまで、彼女自身の内側に宿る心の強さがそうさせたわけだ。

 そんな彼女の傍にいて、ずっと見ているゆいゆいも、少なからず影響を受けてたとしても、なんら不思議はないわけで。むしろ、親友として、一人の人間として尊敬するとともに、一緒に切磋琢磨していく関係に違いないと、勝手に思ってみる。
 つまり、ゆいゆいの存在は、プリキュアと一緒に成長していく、テレビの前のチビッコ達と同じ視点であると同時に、プリキュアもまた、悩んだり、躓いたり、時には絶望に囚われそうになる、普通の女の子である事を証明する、パイプ役なんだなと。それが今回のエピで、十全に発揮されてたと断じてしまいたい。まさしく「ヒーローは教育番組」の好例だ。

 前から言ってるけど、ゆいゆいがいる事で、本作のキャラクターバランスと物語の深みが段違いに向上してる。本当に絶妙のポジショニングだね。ただの賑やかしやモブ扱いじゃなく、あの立ち位置に彼女を設定した人、ディープキスしたいぐらい(迷惑)。

 今回の彼女の行動が、最終回辺りで利いてくると予想。ここまでまったくムダのない展開を見せてくれただけに、最後はどうまとめるのか、今から楽しみでもあり、でも終わってほしくなくもあり、だな(笑)。


 じゃ、今週は(も?)超簡単に。