結局、最後まで番組タイトルの略称が分からなかった件(エー)

 そんなわけで、ついに最終回を迎えましたハピネスチャージプリキュア!


 最後は神が彼女とともに、荒廃した惑星を再生させるべく旅立つって、確か数ヶ月前にそんな仮面ライダーを観たような…(オイ)。つーか、ただでさえぼっちの兄貴から嫉妬されてたのに、女連れでイチャイチャしてたらまた恨み買わないか?さすが、プリキュア史上最嫌われキャラ(真顔)。

 しかし何だ、始まった頃はこれまでのシリーズにはなかった要素を盛り込んで、何か新しいプリキュア像を確立してくれるんじゃないかと期待してたんだけど、何というか、無理やり例えるならドラゴンリングインみたいな、よーし今からカッコいい必殺技を決めてやるぜ!!と勇ましくトップロープに登ったものの、特に何も思いつかずそのまま降りちゃった感じなんだな。

 いや、素材はすごく良かったんだよ。で、面白くなるための条件も整ってたんだよ。それこそ、幼馴染との恋とか、ママンの病弱設定とか、ブルースカイ王国の事とか、世界中に存在するプリキュアとかね。ただ正直、その尽くをほとんど使いこなせなかった、というより結果的に蛇足になってしまった印象。
 誰かがツイッターで、残念な事にそれらがなかったら、本作は良作になりえたかもしれない、実際、それらを省いた劇場版はかなり面白かった、的な事をつぶやいてたけど、確かに、どれかに必要最小限に絞って展開してたら、それぞれが中途半端に終わらずキレイに消化しきれたんじゃないかなと。10周年だしいろいろ試したかったってのは分かるとしても、やっぱり勿体なかったな。

 何より、クライマックスにかけて一連の「徹底的にぶちのめして愛という名の洗脳」展開は、ぶっちゃけチビッコ達もドン引きだったのでは?とか結構真剣に思っちゃったわ。察するに、当初は「恋愛と博愛」「LikeとLove」の違いを描きたく、またそれらしい描写もあったといえばあったとはいえ、あれではまるで相手の見解や主張を頭から否定しつつ、「分かった?これが愛よ!黙って受け容れなさい!!じゃないともっと殴るわよ!!」ってマウントポジションで顔面ボッコボコに殴ってるような感じだよ。そりゃ突然楽しく歌いだしても、女児はノって来ないって。


 うーん、いい所もそれなりにあったし、繰り返しになるけど工夫次第ではかなりいい作品になりえただけのポテンシャルは秘めてたんだよね。何だかんだで、メイン4人ともいいキャラだったし。
 誤解を恐れず勝手な思い込みを言えば、プリキュア「悪から弱い者を守る」「奪われた大切な物を取り戻す」「罪を赦し、受け容れる」普通の女の子の物語で、本作にも当然そうした部分はあったんだけど、少し弱すぎたんじゃないかなーと。

 まあ、あんまりボロクソ書くと、また信者の方々からギャーギャー言われそうだけど、決してキライだから言ってるわけじゃない事だけは、ご理解いただきたく。本当にキライだったら、一年も続けて観ないしね(笑)。ただやっぱりね、好きなシリーズだからこそ、納得できる作品に仕上げてほしかったってのが正直な本音。


 さて、来週からは「Go!プリンンセスプリキュアがスタートか…。どうやらこれまでのシリーズとは一線を画す、女児アニメの原点回帰的な作品を目指してるっぽいけど、期待…というよりどうか良作であってほしいと切に願う。玩具の売り上げ的にも、視聴率的にも、冗談じゃなくこれでコケたら、シリーズ打ち切りもあり得るからね。うん、だから応援するんだよ!!!


 とにかく、アレコレ言いつつも一年間楽しませていただきました。出演者、スタッフの皆様お疲れ様でした。