10月、11月に観た映画とか

 えー、ぶっちゃけまだ本調子じゃありませんが、いつまでも凹んでばかりもいられないので、とりあえずここ最近でまだ書いてなかった映画のレビューを、まとめて書いておきたいと思います。


 「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」

 さすがにグレース・ケリーの全盛期はまったく存じ上げないが、正直「ホンマかな?」という感じ。聞けば、史実とは大きく異なるそうで、確かにちょっと美化しすぎる観というか、ただでさえハリウッドの人気女優から公妃へと華麗な転身を遂げた事そのものがドラマチックではあるが、その点に物語が引っ張られてる印象を受けた。

 まあそれでも、当たり前の母親として、夫と子供達を守ろうと奮闘するグレースの姿には心打たれるものはあったし、演じるニコール・キッドマンもさすが。

 ところで、作中に出てきた「マリア」って、マリア・カラスの事か?

 ☆☆☆★★




 美女と野獣

 ビジュアル的には、古典的童話をモチーフにしたもののけ姫といった具合。実はアニメ版はまったく観た事ないけど、あんなアホアホ姉妹とアホアホ兄弟に囲まれて、どうやってベルみたいな清廉潔白を絵に描いたような娘が育つのか。
 それプラス、精霊だとか呪いだとか、色々端折り過ぎてて、いまいち最後までのれなかった。

 ただ、レア・セドゥーのオッパイはよかった。

 ☆☆☆★★−




 ドラキュラZERO

 想像してた通りに面白く、想像してた以上にカッコいい。ヴラド卿の無双っぷりもさる事ながら、愛する者を守るためにあえて悪に身を染める男の苦悩と、彼を信じ続ける家族の愛情が胸を打つ。
 一万の軍勢を叩き潰すコウモリパンチ(仮称)は圧巻。続編希望。

 ☆☆☆★★+++



 小野寺の弟・小野寺の姉

 正直なんて事ない、ありがちな内容だが、キャラクターの使い方とシナリオの見せ方が非常に上手い。多少手馴れてない部分もあり、大傑作とは言わないまでも、いい意味で日本映画の悪い癖をキレイに外そうとしているのが見て取れる。
 しかし、片桐はいりさんはいろんな意味ですごい女優だ。あんな役、彼女以外では務まらないだろ(笑)。

 ☆☆☆★★+



 ヘラクレス

 いかにもなタイトルに、天下のロック様主演といういかにもなキャスティングながら、これが意外なほど面白い。主人公のヘラクレスが、はたして本物なのか偽物なのかという謎に迫ると見せかけて、まんまとミスリードに誘い込んだばかりか、まったく違う変化球的落とし穴を用意する秀逸な脚本がとにかくナイス。
 もちろん、ロック様のムキムキボディと肉弾超絶アクションも見応えアリで、まさに掘り出し物といった感じの作品。

 個人的には、あの預言者が結構好き(笑)。いや、変な意味じゃなくて。

 ☆☆☆★★+++