「最高のふたり」DVDで視聴
仕事帰り、ふらっと立ち寄ったツタヤの新刊コーナーにて、気になる映画を発見。タイトルからして、某フランス映画のパチモンかと思いきや、公開自体はそれより遥か前の2008年(日本では劇場未公開)、しかも英国アカデミー・スコットランド賞(監督、作品)を受賞したなかなかの力作らしい。
ちょうど今すぐ観たい映画もないし、そんな良作なら暇つぶしにちょっと借りちゃろうかのーと、他の映画とAVとともにレンタルしてみる事に。
で、感想は言うと、非常に素晴らしい作品。下半身不随で車椅子生活を送る中年男ダズと、彼とその息子の面倒を見ながら一緒に暮らす幼馴染の男ショーン(演じるのは「トレインスポッティング」「フル・モンティ」のロバート・ラーカイル)が、ダズの余命が残り2ヶ月と診断された事をきっかけに、自分の人生を振り返る、といった内容で、1時間半弱という短尺ながら、決して幸福でも恵まれてもいなかったはずの、しかしわけもなく輝いていた少年時代と変わらぬ友情、そして訪れる悲劇と後悔と自責を、丹念に描いている。
派手な演出はなく、BGMも控えめだが、それだけに鑑賞後、曇天の切れ間から差し込む一筋の太陽のような、暖かな余韻が静かに残る。まさしく、オススメの一本!
…んがしかし、これをネットでどんなに検索しても、出てくるのは例によって「あの」映画ばかり。やっとこさウィキ先生のページに辿り着き、今年の5月頃にWOWOWで放送された際は「サマー〜あの夏の記憶〜」というタイトルだったところまでは突き止めたものの、その後は、ほとんど何の情報も得られず。
ちなみにそのページはコチラ。
当然、楽天や密林で商品検索してみても、出てくるのは、
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↑こんなのとか、
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↑こんなのとか、
【送料無料】あの夏の記憶 [ シャンテル・ショー ] |
↑あるいはこんなのとかばっかり。
それならば、せめてようつべでPVだけでもと思ってみたのだが、出てくるのは判で捺したかのごとく、
↑とか、
↑とか、やはりこんなんばっか…。
なんだろう、小生は幻でも観たのだろうか。本当はこの世に存在しないはずの映画を脳内で勝手に作り出し、白昼夢のごとく眺めていたのでもいいのか。いや、「あの」映画は文句なく良作だし、貶めるつもりは毛頭ないのだが、それにしたってこの情報過多のご時勢に、たかだか映画一本の情報も出てこないとはどういう料簡だ。いつものツタヤオンリーだとしても、この正体不明っぷりは、明らかにおかしい。
念のため断っておくが、何も小生はアフィリで稼ぎたいがためにこうもムキになっているわけではない。いい作品が誰にも知られないまま、静かになかった事にされるのが、たまらなく嫌だと言っているのである。そもそも、あんなパチモンみたいなタイトルに改題した意味も分からんし(もっとも、それがこうして小生が本作を手に取るきっかけにはなったが)、こんなんだから日本映画界は世界中からコケにされるんじゃボケがぁぁぁぁぁ!!
…とまあ、軽くキレといて何だが、実際出てこないモノは仕方がない。もし諸兄姉の中に、少しでも興味を持たれた方がいらっしゃれば、是非とも自力で見つけ出し、ご鑑賞いただきたい。今ならまだ、新刊コーナーに置いてあるはずなので、比較的見つけやすいかと。
なお作中、日本国内では映ってはいけないモノが映し出されるシーンがあるけども、その辺はあんまり気にしないでね(エー)。
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