「特命戦隊ゴーバスターズ／仮面ライダーフォーゼTHE　MOVIE」感想

　今や「夏コミ」「G1クライマックス」と並び、すっかり日本の夏の風物詩として定着した観のある、2大特撮ヒーローの劇場版。

　まずは「特命戦隊ゴーバスターズTHE　MOVIE東京エネタワーを守れ！」

　良くも悪くもいつも通りの内容で、ある意味安心安定の作り。~~最近のテレビシリーズでは忘れられている観のある~~メンバーの能力、ウィークポイントをうまく絡めたストーリー展開はもちろん、ゴーバスターエースのワイヤーアクション、数百体のバグラーを相手に特攻戦と、劇場版ならではの要素も盛りだくさん。
　
　オリジナルバスターマシン・フロッグは、デザイン的にもう少し何とかならんかったのか、とか、何故0号機なのに水中用なのか、とか、いろいろ疑問は残るものの、独自ガジェットを駆使したアクションは非常に面白く、見応えあり。

　約30分の短尺、明らかにライダーの前座的ポジションである事は否めないが、まさしく清く正しい日本の特撮ヒーロームービー。

　続いて「仮面ライダーフォーゼTHE MOVIEみんなで宇宙キターッ！」

　こちらもまた、昨今ムダに大人向けへと傾向しつつあったライダー映画とは打って変わって、原点回帰ともいうべき分かりやすさ。
　確かに若干、次の展開が読めてしまったし、どう考えても罠だろそれ、なんて思ってしまう点もあるが、単純明快な勧善懲悪モノにして、チビッコが大好きなヒーロームービーとしては及第点の出来。
　
　個人的な事を言えば、子供の頃夢中になって観ていた「宇宙鉄人キョーダイン」の復活は素直に嬉しかったものの、徹頭徹尾完全悪役のままだったのは、ちょっと複雑な気分だった。

　とはいえ、坂本浩一監督らしいド派手なワイヤーアクション、３体のパワーダイザーによるコンビネーション、仮面ライダーウィザードのプレデビュー戦、月面での最終決戦、そしてもう一体の「鉄人」復活~~に原幹恵のエロボディ~~と、男なら胸が熱くなる事必至。

　多分に立体感を意識したと思われる画面構成を観る限り、当初は例年どおり３D上映の予定ぐらいはあったのだろうと見受けるが、ただでさえジッといているのが苦手なチビッコ達が、あんなムダに重く、且つ簡単に壊れる３Dメガネなど長時間かけて鎮座するのは苦痛以外何物でもなく、映画館としても備品をそうポンポン壊されてはたまったもんんじゃない、という大人の事情もあったのではと推測する。
　~~もしくは単なる予算の都合か。~~
　

　事細かくあーだーこーだと論ずるような作品でもないので、とにかく両作のファンなら観て損ナシ。ちなみに、小生が一番テンション上がったのは本編後の「ギャバンTHE　MOVIE」の予告だったのはナイショ（笑）。

　一人だけ生身でフルボッコにされるリュウさんと、エンディングで嫉妬のオーラを発するゴスロリ子さんにも注目（笑）。

　そんなわけで、小生の評価は…、

　☆☆☆★★＋＋

　星３つプラスプラス！！