???「あのディスピアが最後の一体だとは思えない…」


 もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あのディスピアの同類が世界のどこかで(以下略)。


 さておき、「Go!プリンセスプリキュア第49話。


 ディスピア様の正体、発覚の巻。うむ、やはり絶望そのものの具現であったか。いつぞやのニートの兄貴や、スカイネット(オイ)の前例もあるので、少し深読みしすぎたけども、ある意味これもプリキュアらしいといえばらしいか。

 グランプリンセス、登場。てっきりフローラさんだけがなるのかと思いきや、4人とも変身するのね。まあ、これまでの経緯を考えると、その方が自然だし必然だよな。

 それにしても、これまで守られる側一辺倒だったプリキュア以外の生徒や先生たちが、ここまで重要な役割を担うとは。今まで積み重ねてきた事の集大成であるのはもちろん、ごく普通の、何の力もない彼ら彼女らだからこそ、誰かを想い、ともに支え合う気持ちと、その胸に燃える夢と希望の光があれば、それは絶望に打ち勝つ唯一の武器であると、雄弁に物語っていたと評したいね。
 正直、みんながディスピア様の前に立ちはだかった時は、涙腺決壊したわ。察するに、ノーブル学園周辺にゼツボーグの出現が集中したのは、ストーリーの都合上はともかく、あの学園が地球上でもっとも希望にあふれた場所だったからではないかと、今にして思う。
 怪力乱神は抜きにして、そう考えると本作の根底には「必然・当たり前」が確かに流れている。なるほど、どおりで面白いわけだ。

 極論を言うと、フローラさん達はたまたま特別な力を得ただけで、中身は他の子達と何も変わってないんだよね。それが、この一年の努力や、誰かのためにしてきた事が、少しずつ結実して、最後はみんなの想いを託されるまでになった。言い換えれば、グランプリンセスというのは、個々人だけではなく、その人に関わった全ての人の想いの集合体であり、象徴なんだと勝手に解釈してみる。

 そうすると、やはりグランプリンセスディスダークはまったく対極の存在になるわけだけど、ディスピア様も仰られているように、希望がある限り、それと同等かそれ以上の絶望もまた存在するのだから、完全に消滅するという事はないのかもしれない。
 今回、えらくあっさり倒されたように見えたけども、そんな簡単に終わるとは思えない。予告を観る限り、まだまだ脅威が去ったとは言えないようだし、もしかしたら某ダイレンジャーエンドという可能性もなきにしもではあるけど、その辺をどう収束させるのかに注目したい。


 まあはっきり言って、ここまで来たらもう期待しかない。これだけの傑作が残り一話で終わってしまう寂しさはもちろんあるけど、それ以上に、この素晴らしい物語がどれだけ綺麗に終わってくれるのか、どういう結末を見せてくれるのか、楽しみで仕方がない。


 とにかく、泣いても笑っても次で最終回。できるだけいい形で次回作にパスを、なんてショボい事は言いません。ただただ、出せるモノ全てを出し切って、最高の作品に仕上げていただきたい。


 ハイ、今週はこの辺で。