♪みーなーみー瀬戸内海ー、光る風、走る波ー
というローカルCMソングがあるんだけど、多分中四国地方に住んだ事のない人にはさっぱりだろうな。ちなみに、うちの実兄が愛媛からこっちに帰ってくる時に乗るのが、この港のフェリーだったりする(どうでもいい個人情報)。
さておき、「Go!プリンセスプリキュア」第45話。
みなみんの夢、後編。もっと荒れるかなーと思いきや、意外とすんなり認められてしまいました。いやでも、親からすれば実はそんなもんなのかもね。いくらみなみんが優秀で大人びていても、二人にとってはまだまだ幼い、可愛い娘なんだもん。
お兄様も随分前からお見通しだった様子だし、両親ともに薄々感づいてたところもあるんじゃないかな。もちろん実際のところは分からないけども、みなみんの気持ちと同様に、将来家を手伝ってほしかったのも、娘が自分が本当にやりたい事を見つけてくれて嬉しいのも、どちらも本心じゃないかと。それでもやっぱり、娘がより幸せである方を優先し、それを祝福してくれたんだと、勝手に察する。
しかし、前からみなみんの子供の部分を観てみたいとは思っていたけど、本作はこちらの予想の、常に2,3つ上を行ってくれるね。もっと駄々をこねたり、泣きじゃくったりを想像していたら、あくまで終始彼女らしく振舞いつつ、それをも包み込む大人の度量を見せるところで、表現してくるとは。いやはや、毎度の事ながらやられた。
結局、みなみんの根底にあるものって、自分じゃなくて両親やお兄様に対して恥ずかしくない人間であろうという気持ちなんだろう。そういや「レイアース」でもそんな話があったけど、子供の自分はまだ親に何も返せないから、せめて自分を大事に思ってる二人のために、自分が幸せであろうとしている感じ。
そこへきて、義務や義理ではなく、はじめて本心からやりたいと思える事ができたなら、そりゃあ悩むに決まってる。だって、下手すればそれまで自分が築いてきたアイデンティティーとは、まるで正反対の道を選ぶって事なんだから。そして、それがどんなに困難で、且つ今までの恩に背く事なのかも、過剰なほどに分かってしまう。その意味で彼女は、優しすぎるし、賢すぎる。と同時に、良くも悪くも我、欲がないんだな。
それはそれで素晴らしい事なんだけど、逆にその事が、彼女を臆病にしてしまってもいる。自分の本当の気持ちに、無意識に遠ざけていたように。勝手な想像だけど、ご両親とお兄様は、そんな彼女の内心に、どこかで気づいてらしたんじゃないかな。だからこそ、彼女がものすごく悩んで、もがき苦しんで、ようやく決めた事を血を吐く思いで打ち明けてくれたと覚ったからこそ、パパは笑顔でブラボーって言えたんじゃないかと思う。
悪い言い方しちゃうと、子供なんていくら足掻いても、所詮大人の手の平の上の存在で、そこから巣立っていく事が親にとって何よりの喜びであるのなら、最大限の努力と愛情を惜しまない。あの二人は、まさしくその好例だね。
それにしても、本作に登場する大人たちは、みなさん本当の意味での「大人」だよね。子供の気持ちを真摯に受け止め、応えつつ、あくまで必要以上の手は貸さず、成長を促し、支える役に徹するという。
まあ現実には、そんなできた人なんてそうそういないんだけど(エー)、子供の視点を通じて、ちゃんとそういう大人の背中を見せてるって、実はすごく大事な事で。掘り下げれば掘り下げるほど、トンデモなく考えられてる作品だわ。今回も参りました。
余談。うn…もとい、らんこさん。日毎、芸人スキルが高まってきてますな(オイ)。あとはテレビで似てないモノマネを披露して、おバカキャラを演じていれば、2、3年は仕事が来ますよ(オイキサマ)。
白金さん。あ、あなたがサンタさんだったんですか?!(チガウヨ)もはや「寮母の白金です」が、007の「ボンド…、ジェームズ・ボンド」ばりの常套句になりつつありますな(ソウカ?)。
シャットさん。いよいよ後がなくなり、いつぞやのクローズさんやロックさんよろしく、ビーストモードに変態されるご様子。変態はいつものことなのに。
どうやらみゆきちとの因縁に終止符を打つっぽいけど、できれば彼にもそれなりの救いが欲しいところ。罪は罪として償ってもらうとしてね。
はい、今週はこの辺で。
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