「ミニオンズ」感想
イルミネーション・エンターテインメント製作。「怪盗グルー」シリーズに登場するキャラクター・ミニオンズの誕生秘話と、怪盗グルーと出逢うまでを描くスピンオフ。
今や世界的人気キャラクターとなったミニオンズを主人公とした本作。正直、前作、前々作ともにまだまだ発展途上な部分が目につき、いまいち楽しめなかったが、ここへ来てようやく、ディズニーやドリームワークスとは違う、同スタジオのフォームの完成形が見えてきたかと思えた。
ブラックユーモアとドタバタ劇を交えつつ、次から次へと超高速で進んでいくストーリーは、まさにジェットコースター。こちらに考える隙を与えず、ひたすら目まぐるしく場面を展開する事で、鑑賞中の余計な詮索や疑問を吹っ飛ばし、観客をただただ面白おかしい世界観に没入させている。
また、人間の言語が発せられないミニオンズの特徴をうまく使い、無駄な説明等を省略。彼らが何を考え、何を言ってるかをビジュアルで表現し、よりスピーディーで、且つ分かりにくい内容へと仕上げた点は高ポイント。
例えるなら、上記した2スタジオがカーブやスライダーといったボールの種類で試合を組み立てるテクニカルピッチャーだとするなら、これはひたすらスピードボールで勝負するタイプ。その分、粗の目立つところや、やや強引に感じる点も見受けられ、課題も多々残っているものの、このスタイルをベースに、これから様々な球種を覚えていけば、10年、20年後も十分に戦っていけると確信する。小生みたいな高卒低所得が偉そうに言う事でもないのだが(笑)、今後のさらなる発展に期待したい。
しかし、最強最悪な主人に仕えることを生きがいとするミニオンズ達が、彼らの起こしたアクシデントでことごとく主人を殺していく事で、実は結果的に、人類を影から救い続けたという見方もできる。何とも皮肉な話だが、そういう点も含めて、普段オッチョコチョイでトラブルばっかり起こすも、どこか憎めない彼らの魅力なのだろう。
正直、自分の周りにいたらものすごく迷惑だが(エー)。
ところで作中、天下のエリザベス女王が場末のバーで飲んだくれて、荒くれ男と腕相撲してるシーンは、イギリス人の目にはどう映ったんだろう。日本でいうなら、天皇陛下が下町の赤提灯で一杯ひっかけてらっしゃるようなもんだと察するが、色々怒られないんだろうか…。
さて、これ以上書く事もないんで、今回はこの辺で。うーん、最近やたら簡単に書きすぎてる気がするな。ま、いっか(エーー)。
☆☆☆★★++
何気に宮野真守無双(笑)、星3つプラスプラス!!
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