「LUCY/ルーシー」感想


 「レオン」リュック・ベッソン監督、脚本。「アべンジャーズ」スカーレット・ヨハンソン主演。普段10%しか使われていないとされる脳を覚醒させた女性が巻き起こす、SFサスペンスアクション。

 「何も考えず、ただ頭を空っぽにして楽しく観る」事こそ作法とするリュック・ベッソン作品ながら、これまでにないほどVFXなど最新視覚効果を駆使した上で、脳科学量子力学といった今までにない要素をふんだんに取り入れ、生物の起源、人類の限界と可能性、テクノロジーへと警鐘、その他諸々を盛り込みつつ、どこか哲学にも似た雰囲気を漂わせる物語へと昇華させた結果、まったくいつもどおりの頭空っぽドンパチアクションに着地するという、ある意味ミラクルな内容(笑)。

 それはそれで楽しかったし、逆に超本格的なサイエンスアクションにやられたら、お客さん全員が頭の上に「?」が浮かぶ事と察するが、それにしたって脳が覚醒したら、自分はおろか周囲の人間、果ては物質まで支配できるとは、何ともご都合くさい。一度、茂木健一郎先生「アレ、どうなんですか?」とお尋ねしてみたいところ。
 そもそも、昔からよく言われている「脳は使われていない領域が云々」という話し、まったくデタラメと聞いた事が…。

 まあとはいえ、ぶっちゃけスカーレット・ヨハンソンがオッパイぷるんぷるん揺らしながら、シャツ一枚で走り回ったり転げまわったりするシーンが大量に観られたんで、それだけで充分に満足(エー)。余談だが、彼女は実にアクション映えする女優だと思う。その美貌やプロポーションもさる事ながら、動いてる姿だけで絵になる。ああいう神様からのギフトを持っている人間というのは、どこの世界にもいるもんだ。

 ジョン・トラボルタ主演のフェノミナン」を、リュック・べッソンが独自解釈&大胆アレンジしたらこんな感じになるんだろうな、という具現のような作品。正直、こんだけ散々やっといて敵は最後まで韓国マフィアだけだったり、あんなので脳が覚醒するってどうなの?とか、いろいろガッカリ設定も多いが、その辺はいつものベッソン劇場らしいご愛嬌という事で(エーー)。


 …アレ?もしかしたら前の「イントゥ・ザ・ストーム」の感想より短いぞ?まあ、とにかく、今回はそんな感じで。


 ☆☆☆★★+

 結論:オッパイ・イズ・ジャスティス!!(エーーー)星3つプラス!!