「フライト」感想


 バック・トゥ・ザ・フューチャーロバート・ゼメキス監督、デンジャラス・ランデンゼル・ワシントン主演。上空で制御不能となった旅客機を、奇跡的な操縦と判断で胴体着陸を成功させ、一躍ヒーローとなったベテランパイロット。しかし、彼の血液からアルコールが検出された事から、事態が急変していく。

 ゼメキス監督にとってキャスト・アウェイ」「ホワット・ライズ・ビニース以来、約13年ぶりの実写作品としての注目を浴びた本作。予告映像のイメージから、パニック+サスペンスかと思いきや、むしろ一人のパイロットを人間性に重点を置いた、ヒューマンドラマとしての色の強い内容。

 小生も仕事柄、確かな腕を持ちながら、人間性に問題があり過ぎて働く場を失った職人を、何人も見てきたが、その多くは「自分はこれだけの仕事ができるのだから、これぐらいは許されるだろう」と高をくくっているのか、あるいは自尊心と自惚れを勘違いしているように思えた。
 アル中にはじまり、遅刻・無断欠勤の常習、所かまわず殴り合いを始める者、博打でこさえた借金を残して行方をくらます者、その他諸々。中には仕事も出来ない上に中身もクソみたいなヤツもいたが、それはともかく、本作の主人公・デンゼル演じるパイロットもまた、眠気覚まし代わりにコカインを常用し、仕事中にウォッカをグビグビ、その上ジコチューで傲慢、しかもメンタルは豆富並みという、典型的なパーフェクトダメ人間ぶりで、周囲の、主に自分を助けようとサポートしてくれる人達を振り回し、期待を裏切り続ける。

 正直、事故が起きるまでの10数分間と、クライマックスまでの約2時間、彼の自分勝手な言動に苛立ちを覚える人も多いと察する。かく言う小生もそう。しかし、あるきっかけから自分を見つめ直し、真っ向から向き合う事でようやく辿り着いた彼の決断に、それまでの鬱憤を相殺して余りあるだけのカタルシスがあると断じたい。
 かなりネタバレな表現だが、思うにこれは「英雄か、犯罪者か」という単純な二極的問題ではなく、その裏に隠された本質をいかに汲み取れるか否かで、評価が分かれる作品だと思う。

 とはいえ、まったく個人的な意見としては、その「気づきのきっかけ」が、少々弱かったような気がする。確かに、冒頭から「ああいった」シーンもあり、彼なりに思うところがあったのだろうなと察しはつくが、もう少し特別な感情というか、それを感じさせる演出の一つもほしかったところ。

 余談だが、コカインを吸うために中の葉っぱを取ってくれと渡されたタバコを、どうすればいいか分からずアタフタするブルース・グリーンウッドからスッと奪い、慣れた手つきでバラす弁護士役のドン・チードルの挙動が、「コイツ、昔やってたな」と邪推させてちょっとウケタ。こうしたちょっとしたシーンで、そのキャラクターの内面や育ちが垣間見えるのは観ていて面白いので、台本にしろアドリブにしろどんどんやっていただきたい。

 
 要するに結論としては、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」という事で(違)。


 ☆☆☆★★++

 星3つプラスプラス!!


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