「エクスペンダブルズ２」感想

　ハリウッドスター揃い踏みで話題となったアクション超大作の第２弾。悪逆非道な武装犯罪集団に、消耗品軍団が戦いを挑む。

　前回同様、撃って殴って爆破しての、ドンパチ血飛沫弾幕満載ガチゴリムービー。正直、ストーリーとシナリオはオマケみたいなもんで、ただただマッシヴなアニキ達（女性も約一名）のシバキ合いドツキ合いに終始した１０３分。

　あまりにそのまんま過ぎて、他に書く事もないぐらいだが（笑）、まさかこのメンバーで「たった一人の友達を救うために、何度も同じ時間を繰り返しすSFファンタジー」だの、「現実の世界情勢を盛り込み、哲学じみた難解な映像で描く人ならざる力との壮絶な戦い」だのを期待する残念な人はいまい。
　そもそも、スタローンとシュワルツェネッガーとブルース・ウィリスが顔を揃え、そこにジャン＝クロード・ヴァン・ダムとチャック・ノリスが加わわれば、やる事は一つしかないに決まっている。その上で、この内容に文句をつける者がいるとすれば、それはソフト・オン・デマンドのDVDを観て「なんて破廉恥な事をしてるんだコイツらは！！」と憤怒するぐらいの愚行と断ずる。

　欲を言えば、ジェット・リー師範のカンフーアクションをもう少し観たかったが、それは既に制作が決定している第３弾のお楽しみとしておこう。
　その際には、是非ともジャッキー・チェンとの「ドラゴン・キングダム」以来の競演＆対決、あるいは真田広之氏や倉田保昭氏、または千葉真一氏、大葉健二氏とのアジアアクションスター頂上決戦を実現していただきたいと願う。
　しかしそうなると、ジャッキー達に今回のヴァン・ダムのような極悪人を演じてもらう事になるのだが…。まあ、それはそれで観てみたいな、ウン。