「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」感想
まさにファン待望、満を持しての劇場版…とはいうものの、実質完全なテレビシリーズの総集編。特にネタバレでもないので書いてしまうが、来年夏頃に公開予定の新作に向けての、再確認的な意味合いが強い作品と思われる。
もっとも、小生が本作を一番評価しているのは、全12話という枠の中であれだけの物語を見事にパッケージング、且つ1話ずつの繋がりを意識したストーリー構成の上手さであり、その点に関して1クールアニメの完成形とすら思っているので、それを約2時間ずつのフィルムに編集しなおす意義について、少々疑問を憶えてしまった。
まあ、元の話が抜群に面白いので、見応えは充分にある。改めて観直すと、放送当時気づかなかった布石や、キャラクターの行動に対する心境等、色々分かる部分もあり、少なくとも、前後編鑑賞した事に後悔はない。
とはいえ、もし「まどマギ」未見の人に本作を鑑賞するべきか尋ねられたら、やはり迷わずテレビシリーズからの視聴をオススメする。
ところで余談。本作の結末について、ネットで「まどかの決断によって、魔法少女の願いと、それに対する代償のバランスが壊れた」と評する意見を多々見かけたが、そもそも魔法少女となって魔女と戦う宿命を背負わされる事自体、充分な対価ではないのかと。
その結果、いずれ避け難い絶望に取り込まれるとしても、それをも受け入れて笑って逝くか、誰かを憎み、祟りながら散っていくかの差のように思える。そう考えると、本作の根底には「禅」の精神に近いものがある・・・ような気がする、多分。
新編では、その辺も含めた解釈、ストーリー構成に期待したいところ。
☆☆☆★★+++
あくまで「まどマギ」という作品に対し、星3つプラス3つ!!
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